2017年1月アーカイブ

itaruru_gudetama.pngいた

改めて昨日の試合。
まだまだコンディション調整段階の中で、若い選手が結果を残し、大きな怪我人も出ず、とてもポジティブなイントロダクションになったのかな。
トップの内から外への追い出しからのサイドへの誘導、4-4のブロック、フィードによる外展開、すごくきっちりしたサッカーが出来た。

スタンダードな形、各セクションの役割も明確でタスクもある程度整理されていたように見えた。トップの追い方から中盤のスライド、起点となるポイント…特別なことではないけれど、当たり前でスタンダードなことは世界共通、新しい戦力が加わる土台として馴染みやすいのかな。

ここからがスタートで、ポジションブレイクと空いたスペースのケア、切り替えてのフォアチェックと撤退守備の使い分け、ポゼッションのところでの「スイッチ」や連動、カウンターへの移行みたいな細かいところはこれからだと思うけど、改めてこういう形でやるよ、というのは示された、よいこと。

若い選手が結果を出してアピールに成功したこと。
実績ある選手や補強した選手が加わると、押し出されてプレー機会が限られてしまいがちだけど、ここで結果を出せたことでその存在は無視できないものになる。結果、競争が生まれる。
結果がもたらす自信はもちろんのこと、チームにとってもポジティブ

特に遠藤渓太が壁を破ったこと。
タッチライン際でスムーズに前を向き、積極的な仕掛けでチャンスを生んだことは大きな進歩。
これまではスペースランからスピードに乗った状況で良いプレーというのは多かったけど、本人曰く「学くんをイメージして」止まったところからでも良いプレーが生み出せた。

その上で積極的に仕掛けて抜いて、フィニッシュも決めることが出来た。相手のレベルや情報不足は否めないにしても、自信を感じたし、1つ決まったことで落ち着けたかな。ここでつかめた自信を更に深めていけたらブレイクスルーも充分にある。
楽しみが増えた、誇らしき後輩ちゃん♥

そして、ユースから参加していた山田康太のインパクト。
シティへの短期留学などクラブからも大きな期待を受ける新しい天才は、トップデビューでもその可能性を示しあっさりと結果も残した。
1.5列目で泳ぎつつ、スキル・アイデアを発揮、遠藤渓太の2点目を演出したスルーパスは特筆すべきプレー

いろんな事が楽しみになるような2試合で、更には新しい助っ人たちが更なる付加価値をもたらしてくれればその期待は更に膨らむ。
宮崎で「怪我なく!」(重要)、コンディション更に上げつつ、チームとしてまとまっていければ。
滑り出しは上々、よかったよかった。


aoi_mari.png蒼井真理


――新体制発表を受けて、2017シーズンの始動に臨むマリノスの現場体制を確認&備忘録


監督

エリク・モンバエルツ 61歳 3年目

ヘッドコーチ

松橋力蔵 48歳 ★新任(前ユース監督)

テクニカルコーチ

マルク・レヴィ 55歳 3年目

GKコーチ

松永成立 54歳 11年目

フィジカルコーチ

アレシャンドレ・マルレス 37歳 ★新任

アシスタントフィジコ

松本純一 33歳 ★新任

コーチ(分析担当)

小坂雄樹 39歳 8年目

テクニカルスタッフ(分析担当)

杉崎健 33歳 ★新任


Diario de F. Marinos@DdeFMarinos

超エリートな新フィジカルコーチ・マルレス氏のプロフィールを簡単にご紹介。 https://diariodefmarinos.wordpress.com/2017/01/15/... 

実に14年間の長きに渡りトップチームのフィジコを務めた篠田さんは、契約満了で今季から川崎のフィジコに就任。樋口体制1年目から小坂コーチの下で分析担当を6年務めた岡村コーチも退任

アシスタントフィジコに就任した松本純一氏は33歳。熊本出身で2008年から昨季まで8年間 J2ロアッソ熊本で非常勤トレーナ、フィジコを歴任

テクニカルスタッフに就任した杉崎健氏は33歳。東京出身でサッカーのデータ分析企業「データスタジアム」を経て2014〜15年に神戸、昨季は仙台で分析担当を歴任。より複雑な数値データから選手とチームのパフォーマンスを読み解く、CFGの提供データを活用する人材として招かれた模様

■ドクタ

深井厚⇒★新任

■トレーナ

日暮清⇒(チーフ)★新任

佐々木康之⇒★新任

宮内信泰⇒★新任

所澤、太田原、松田、3名のトレーナが全員退任。96〜2007年にヘッドトレーナを務め、08〜16年は新潟に在籍した日暮さんが10年振りにマリノスに復帰

2016⇒2017のマリノス「フィジカル&メディカルのスタッフ全員刷新」の大改造人事に

フィジカルコーチは「始動からシーズン通して選手が(監督の求める)安定して高いパフォーマンスを試合で発揮できるよう、選手個々のコンディションを見極め適正な負荷を設定しフィジカルメニュを与える」のが仕事。居残り自主練では個々の相談に乗り、メニュを与え付きあう事も多い

メディカルスタッフは「主に負傷した選手に適切なリハビリメニュを与え速やかで安全確実な復帰を促す(サポートする)」のがトレーナの仕事。メンタルケアの役割も大。ドクタはその指針となるべく負傷を診断しトレーナ(やフィジコ)と共に負荷と復帰時期を判断する

「フィジコがダメだから負傷者が多い」といった批判は多いが、ぶっちゃけ怪我は、選手の体質やプレイスタイル含め「運」の要素が90%。怪我する時はする。8%が選手個々の意識、節制や積極的休養、日々のケア。スタッフがカバーできるのは残る1〜2%の僅かな領域――というのがド素人の自論

シーズン中、次の試合に向けてトレーニングの強度を決定するのは最終的に監督であるし、実際に身体を動かすのは選手であり、今の自分のコンディションを体感的に判断できるのも選手。「練習で発生する筋肉系や関節の負傷がフィジコの責任」であるケースなど、冷静に考えればあるハズもない

――ただ負傷が連続する、しかも同じ部位や左右交互で負傷したり、パフォーマンスが戻り切らない… など「スぺ体質化」の問題は、メディカルスタッフが受け持つ責任は大きいかもしれない。怪我をすると身体のバランスを崩したり、負傷部位を庇い別の部分に負荷が掛かったりする傾向もあり⇒

⇒そのリスクや不安をリハビリメニュや対話を通じて選手から取り除く手助けをするのがトレーナの仕事だからだ。豊富な知識と経験、そして何より選手との対話力・共感力が強く求められる。言葉に説得力、選手との信頼関係が築けなければやっていけない

「選手との信頼関係」が大事な仕事(長期離脱選手にとっては愚痴や弱音の聞き役)であるが故に「来季はトレーナ全員入れ替えるよー」というクラブの判断に、彼らとの付き合いも長いベテラン選手から反発が出たのも――まあ分からなくない話ではある

……おそらくクラブとしては、そういった反発の声も聞き入れ、12年間マリノス在籍経験ある日暮さんをチーフトレーナとして呼び戻したのだと思うけど。日暮さんと仕事した事ある選手は、中澤と勇蔵と飯倉の3人だけになってしまったな

■通訳

松原英輝(仏語・コーチ兼任)⇒留任

高橋建登(韓国語)⇒留任

松崎裕(英語)⇒留任

木下伸二(ポル語)⇒★新任

細川パブロ大(ポル語)⇒退任

※松崎裕氏の役職が前年の「チーム管理サポート」から再び「通訳」に(在籍は2014年から)

■チーム管理統括

袴田聖則⇒留任

■キットマネージャ

山崎慎⇒留任

■副務

緒方圭介⇒留任

――フィジカル・メディカルスタッフを中心に、長い間マリノスに尽力してくれた現場スタッフの多くがチームを去り、刷新が成された。しかしクラブの目的は「末永く皆で仲良く」ではない。人と人の繋がり「縁」は大事だが、それが主目的となる事はプロの現場では決してあり得ない

シゲさんがGKコーチとして留任した事は、小さな驚きだった。GK4人のうち3人がチームを離れ「テツが凄く優しくて若手の面倒見もいいから、GK練習が悪い雰囲気にならない」と評していたGKの長兄、哲也も浦和移籍を決断した。昨季7月に練習中エリクと激しい口論になったという報道もあった

――2010年、木村和司体制1年目にハマトラ紙でインタビュさせていただいた際のシゲさんの言葉を読み返し、思うところがあった部分を以下に引用する

「僕ら(コーチングスタッフ)も結局そのシーズン誰が監督やるか分かった上で契約する訳で、その体制がイヤなら契約しなきゃいいだけ。仮に何か不満があったとしても契約したなら、その監督がやりやすいよう100%協力するのがあたり前なので」松永成立GKコーチ 2010年

「どっちにしろ現役の頃からこういう(プロの契約)世界で生きてきているから。ハンコ押したらもうウダウダ言わずにやるだけ。チームの順位をひとつでも上げるためとかじゃなく、優勝するためにやっている」松永成立GKコーチ 2010年

■チーム世代構成バランス

1978 中澤佑二

1983 栗原勇蔵

1984

1985 中町公祐

1986 飯倉大樹

1987 鈴木彩貴

1988 ウーゴ 伊藤翔 下平匠

1989

1990 齋藤学 金井貢史

1991 マルティノス 天野純 扇原貴宏

1992 仲川輝人

1993 富樫敬真 新井一耀 松原健 山中亮輔 杉本大地

1994 前田直輝 喜田拓也 朴正洙 高野遼

1995

1996 中島賢星

1997 遠藤渓太

1998 吉尾海夏 原田岳

1987年以降生まれの選手は、昨季始動時に10名在籍したのが、今季は5名に半減。1991〜94年生まれ(23〜26歳)のボリュームが増し「3年先にピークを見据えたチーム編成」という視点でも、バランスの取れた若返り編成が実践された

■ポジション編成

GK 飯倉 鈴木 杉本 原田

CB 中澤 勇蔵 朴正洙 新井

SB 松原 下平 金井 山中 高野

DM 喜田 中町 扇原 中島

OM マル 齋藤 天純 前田 仲川 遠藤 吉尾

FW ウーゴ 伊藤 富樫

GK 飯倉 鈴木 杉本 原田

4人体制は変わらずも3人が入れ替わり、J1で実績あるGKは飯倉だけになった。飯倉、哲也、六反と遜色ない3人が同時に在籍した当時が夢のようだが、ある意味では金の使い方を間違っていた。とにかく今季は飯倉に怪我なく安定したパフォーマンスを期待したい

CB 中澤 勇蔵 朴正洙 新井

ファビオが移籍、岩波拓也や高橋祥平ら若く実績ある選手の獲得もならず。エリク就任時「最も層が厚く計算できる」「堅守の屋台骨を支える」ポジションが、最も不安要素の強いセクションとなった。他のCBを補完できる存在であったファビオの流出は実に痛手

最大の難点は4人共にスピードを欠く事。どう組合せても自陣から繋ぐ、ラインを押し上げるスタイルにおいてリスクが高い。中澤と朴正洙は絶対的なスピードを欠き、新井は反転アジリティが低い。ファビオと組み良さを発揮できるタイプ。勇蔵も往年の快速は失われ、3人を補完できる程ではない

中澤と勇蔵の「跳ね返す力」は未だリーグ屈指だが、チームが目指す「世代交代」「自陣からのビルド」2つの題目から両者の同時起用は現実的でない。勇蔵は中澤のバックアップでしかなく、朴正洙と新井には絶対的に経験実績が足りない。ファビオが抜けずとも実績ある20代CBの獲得はマストであった

――利重さんの表現を借りるなら

◆選手の成長ステージ

1.ブレイクスルー(突破・進歩期)

2.デベロップメント(発展・成長期)

3.ピーク  (完成・到達期)

4.トワイライト(晩年・黄昏期)

朴正洙と新井は「1」中澤と勇蔵は「4」のステージ。「育ち盛り働き盛り」の選手が不在

3年連続フルタイム出場を果たした中澤だが、流石に今季は徐々に出場時間を減らし世代交代を進めて行くべき。しかし現状の朴正洙と新井を組ませリーグ戦を戦うのは(2人に経験を積ませ成長させる意味でも)リスクが大き過ぎる――シーズン前半、どちらかが急激に伸びてくれる事を期待したいが…

高橋祥平(25)は4年越しのオファーに応えず磐田を選択。年齢、サイズとスピードのバランス、足下の技術と得点力、J1・J2で200試合を超える出場経験――ファビオの穴を埋める意味では申し分ないタレントであった(素行面、エリクとの相性問題はさて置き)

総合的に岩波拓也(22)が理想だったのは確かだが――同じクラブで自分より若くレギュラの岩波にアプローチしていた事が印象を悪くしたか? 昨季、磐田から神戸に移籍した伊野波が高橋のポジションを奪い、今オフ高橋が磐田へ。1年越しCBトレード。両者の年齢を考えると磐田は丸儲け

SB 松原 下平 金井 山中 高野

昨季始動時3選手だったSBは左右バランス取りつつ5名。松原と下平は怪我もあり昨季フル稼働しておらず、左右こなす金井の存在はバックアップに限らず心強い。山中と高野は守備の向上が課題で、場合によっては一列前、左WHでの起用もあり得るか

ボランチ 喜田 中町 扇原 中島

守備的なボランチはアンカー展開型の朴正洙もいるが「待ち構える守備」になりやすく、喜田にはフル稼働を期待。機動・展開型には天野純も。中央3枚は固定か、使い分けか。扇原も獲得し選択肢を得たエリクの判断が問われる。中町の残留は非常に大きい

2列目 マル 齋藤 天純 前田 仲川 遠藤 吉尾

リーグ屈指のドリブラ昨季18ゴールに絡んだ学の去就が目下焦点。俊輔の移籍は、むしろ中盤構成においては方向性が定まりエリクの悩み軽減。「旧態依然としたトップ下」は今季のエリク横浜に不要となり「実質的な4-3-3」化が進むだろう

中盤3枚はマイボール時は守備的なボランチを底に1枚残し、残り2枚はインサイドハーフ的に(天野純や中町、吉尾)展開と崩しの局面に積極関与する。1トップが孤立するようなら前田や仲川を1.5列目、縦関係の2トップ的に起用する――エリク横浜は「4-2-3-1」と見ない方が理解しやすい

FW ウーゴ 伊藤 富樫

結局ターゲット型、ファーストトップの補強は成されず。ウーゴはウイングに近い7・11番タイプで「学の始動後の移籍も前提として」の補強と思われる。より2トップに近いシステムも考えられるが、現状では敬真が化けねば積年課題のリアリズム克服は難しい

aoi_mari.png蒼井真理


――昨年11月に下書きしたまま放置していた『2016シーズンのリーグ戦総括』を、やっつけで加筆・修正し連投する。目新しい事は書いてないし、備忘録以上の価値はない


■基礎的なデータ
13勝12分9敗 得53失38+15 勝点51 10位

12引分けは磐田と並びリーグ最多タイ
9敗はリーグ4位(最少は浦和と川崎の6敗)

53得点はリーグ6位
38失点はリーグ5位
得失点差+15はリーグ5位

■1stステージ 6勝4分7敗 得21失19+2 勝点22 10位
・先制できた試合○○○△○○
・先制された試合●△○●●●●●△●
・スコアレス試合△

先制した試合は5勝1分0敗。先制は6試合のみ
8?12節 1分4敗の絶不調

■2ndステージ 7勝8分2敗 得32失19+13 勝点29 7位
・先制できた試合○○△○○○○△
・先制された試合○△△●△●△△
・スコアレス試合△

先制した試合は6勝2分0敗。先制は8試合
開幕3連勝、8節までは4勝4分で無敗
A広島、H鹿島は先制され逆転も追い付かれ△

■通年
・先制できた試合 11勝3分0敗
・先制された試合 2勝7分9敗
・スコアレス試合 2分

先制した試合は14戦無敗。しかし先制された試合は18試合と多く、逆転勝利は2試合のみ

【単純な勝敗データからの総括】

・奪ってから縦に早く相手の守備が整い切らない間に攻め崩すエリク横浜のスタイルからも「先制すれば強いし、先制され守備を固められると厳しい」まあこれはマリノス積年の課題であるし、先制点が大きな影響を持つのはどのチームも同じなのだが
・先制できる試合を増やしたい
・天皇杯の吹田戦、鹿島戦も然り
・自分たちのペースで試合を進められている
・自分たちの時間帯に先制したい
・そうやって自分たちで試合を動かし
・自分たちでコントロールできる試合を増やしたい
・まあ結局、決定力とかリアリズムの話になるけど
・ただ決定力の問題だけでなく
・鹿島戦に見えた自陣から繋ぐ際のリスク
・ビビるのではなく、リスク管理
・100%のパス回しをやっている訳ではない
・常に10%は「引っ掛かる」リスクを考え
・DF陣と落ちてビルドに絡むボランチは
・ポジションを取らなければならない
・常にアラートで
・あと先制するためには
・セットプレイも非常に重要になる
・仮に俊輔とファビオがチームを去っても
・セットプレイからの得点率を
・何とか高い水準に保ちたい
・2016は中町がチートだったしなあ…

■2016シーズンの得点

セットプレイ直接 2得点
セットプレイから 15得点
PK        2得点

流れの中から   34得点

・セットプレイ得点率32% 17得点はJ1最多

■直近5シーズンの比較

2016 勝点51 10位 13勝12分9敗 得53失38+15
2015 勝点55 7位 15勝10分9敗 得45失32+13
2014 勝点51 7位 14勝9分11敗 得37失29+8
2013 勝点62 2位 18勝8分 8敗 得49失31+18
2012 勝点53 4位 13勝14分7敗 得44失33+11

より巨視的に

エリク2年目に対し最も大きな批判の論調は「直近の5シーズンで最低の順位」順位表の2枚目である――エリク1、2年目を樋口1、2年目と比較してみよう。樋口1、2年目の2012、13シーズンは「4位⇒2位」対するエリクは「7位⇒10位」これは確かに話になりませんなあ!

――でも私は『そういう見方をしない』単純な順位、その数値には正直『意味がない』大事なのは「勝点と得失点」そして順位そのものでなく「優勝争い・中位・残留争い、どのグループに属し(終盤を迎え)たか」つまり他チームとの勝点差――であると

樋口1年目の2012年(4位)と、エリク1年目の2015年(7位)。順位は樋口1年目が優れているが――勝点も得点も失点も、何れもエリク1年目の方が数値が良い。樋口3年目の2014年(7位)を引き継いでの、エリク1年目の2015年という見方をしても、これも勝点と得点は伸ばしている

――昨今のレギュレーション(CS、ACL、降格、賞金)および中位グループが混戦になるJ1リーグにおいて、最後が4位も10位も変わりない。サポータの興味を維持する観点からは「リーグラスト5試合を迎えた段階で、首位と勝点5差以内にあるか」優勝の芽を残せているか――それが大事

例えば今季のマリノスも、リーグ残り3試合の段階で僅かながら4位の可能性はあった。しかし優勝とプレイオフ進出の可能性は潰えていた=賞金獲得も無い。ACLの可能性も他力であるし4位で出場は確約ではない――早々に、消化試合となった。コレがダメなのだ

…ファン・サポータの興味や情熱を繋げるという意味でもそうだし、選手たちにとっても緊張感、重圧のある試合とそうでない試合、得られる経験値が違ってくる

例えば2。リーグ残り3試合で首位と勝点差4の3位。そこから連敗しての5位フィニッシュ。同じく首位と勝点差12の8位、連勝して上位崩れ4位フィニッシュ。最後までファンの興味を引き付け、優勝争いという得難い経験値が得られ価値が高いシーズンは前者――最後の順位に然程大きな意味はない

無論「1位と2位」「3位と4位」「15位と16位」の間には、勝点差1、得失点差でも妥協を許さず追及せねばならない明確な「結果に差がある」しかし、4位?11位では勝点±3?5ポイントは「誤差の範疇」だ。1つ2つのスーパーゴールやビッグセーブ、誤審でひっくり返る

2012樋口1年目は勝点53で4位だが、勝点49なら8位だった。優勝した広島は勝点64でその差は11あり、優勝争いはできてない。2014樋口3年目は勝点51の7位、エリク横浜2年目と同値。最大の課題であった得点はエリク就任後『1年に8点ずつ増えている(2014年比+16)』

――斯様に、順位表の数字など見る者が「好意的か批判的か」でどのようにも取れるもの。まして「順位」は、リーグでの成果、その中身を表現した数値、チームの成長曲線や進捗具合を測れる数値ではない。まだ勝点や得失点に着目して他シーズンと比較した方が、多少なりとも実像に近い

もう1つエリクを擁護する視点を示すなら、2012年から3シーズン続いた樋口体制の中心メンバ、ほぼそのままエリクに引き継がれ大きくレギュラ・準レギュラの陣容は変化していない。「樋口マリノスに+3歳加齢して」エリク横浜はスタートしている――あたり前だが、選手も歳をとる

そして主軸と脇を固めるメンバは20代後半(今は30歳前後)から30代半ば過ぎの中堅・ベテランがほとんど。3年間で劣化はあってもそれを埋める成長は少ない。そんな中でマルキやドゥトラが去り、アデミウソンが来ては去り、今季は俊輔が大きく稼働率を減らした――

「…マリノスはベテランをこれだけ使っているのであれば、優勝しなければダメだと思う。世代交代は遅れている訳ですから。厳しい言い方になるかもしれないが、優勝しなければ何も残らない」瓦斯&川崎担当記者 優勝争いを演じた2013年8月

「…今のマリノスは11人の個性がハマっている奇跡的なチーム。ただベテランが多いので何年も今のチームを保つのは難しい。優勝するとすれば今しかないとは思う」浦和担当記者 優勝争いを演じた2013年8月

――2013年にリーグ優勝し、翌年から段階的に世代交代を進められていれば誰も傷つかなかった(俊輔や中澤が出場時間を減らす事を受け入れたか、樋口さんにソレが出来たかと言えば懐疑的だが…)

だがあと一歩届かなかった「俊輔と優勝したい」その言葉だけが怨念のように残り、私たちを縛った

2015年、エリクはクラブの「継続路線」を尊重しドラスティックな改革は行わなかった。喜田と三門が出場時間を伸ばしたくらい。俊輔についても一度緩やかなパージを試みたが「あの夏の終わり、霧雨の浦和戦」で、特別な存在である事を認め、その後はボランチ起用する事もなかった

そして2016年、ようやく現場レベルでの世代交代が着手された。それも急激なものでなく、少しずつカップ戦や主力の負傷離脱を利用してのもので性急さは無かった。実際問題、現時点で20代前半選手の経験値と実効性は公式戦での信頼に値するものでなかった

――ここまで先送りにしてきたから

「エリクが若手を育てた訳ではない。彼はただピッチに送り出しただけだ」

そう、「ただそれだけの事」を岡田武史も以降の歴代監督たちも誰もできなかった。あの木村浩吉でさえ、2年目は成績が振るわなくなるとジローや河合らベテランに依存した

エリクは短期・中期・長期視点におけるリソースの割り振りも、凄く中庸派でバランス型

【短期】目先のゲームでの勝利、勝点効率。最適化
【中期】チームスタイルや戦術的柔軟性の確立
【長期】1、2年先も考え「必要な選手」の起用と育成

エリクの監督としての特徴・強みは間違いなく【長期】先を考え「必要な選手」の起用と育成にあるが、そこにリソースを全振りはしない

【短期】目先のゲームでの勝利も大事に考える(そうしないとクビが飛ぶ)から、俊輔もレギュラ起用し続けたし一定の自由も保証した。謎の得点力を発揮する中町も

「エリクが若手を育てた訳ではない。中堅ベテランが勝手に怪我して出場時間を減らしただけ」

俊輔も勇蔵もそして伊藤翔でさえ今季終盤は肝心なところでピッチに立てず自ら若手に席を譲った。樋口時代の中軸が少しずつ離脱率を高めているのは特に不思議な事ではない

――先送りにしてきたから

◆2シーズンを見ての、凄くざっくりしたエリク評

・樋口さんと同じ「中庸の将」
・強みは【長期】先を考え「必要な選手」の起用
・【短期】試合への準備、ゲームプラン構築や
・【中期】スタイル構築や戦術的柔軟性の確立は
・すごくオーソドックスで真っ当で普通です
・俊輔と中澤と学と中町と兵藤を使い切り
・このメンツでバランス良いチーム構成してね
・そういう仕事は、正直あんま上手くない
・"このポジションにはこういうタイプ"
・欧州基準、教科書通り。あんま融通きかない
・本来のポジション、役割でないとこで起用する
・そういう説得も巧くない
・でも若い選手を試しつつ起用する
・その「タイミング」の見極めは
・鹿島のヒゲに近い慧眼を感じる
・天野純も前田直輝も朴正洙も新井も
・無条件にチャンスを与えられ続けた訳ではない
・遠藤渓太も天皇杯ラスト2試合で出番なし
・でも皆が腐らずに雌伏し
・次に出た時に、成長の跡が見える

「ただ巧いからと(若い)選手を送り出しても、パフォーマンスが悪かったら次の試合に出さない、という事をやっては選手のキャリアや選手自身を潰すことになる。ある程度の土台を与え、彼らが恥じないよう、本来できる事をやれるようにしないといけない」トニーニョ・セレーゾ

「今のチームに小笠原、本山、中田、青木以上の選手がいるかといえば存在しません。若手を彼らのレベルにもっていくための指導と準備をしているわけで、少しずつやらないといけない。そのタイミングについても、ただ試合に出たい出たいと訴えている選手を試合に出しますか?」トニーニョセレーゾ

「ちゃんと準備をして"ここぞ"というところで出場させなければならない。我慢の限界に来ているタイミングで爆発してもらった方が、良いパフォーマンスを出せるし、緊張感と落ち着きが紙一重に働いた中でプレイできる」トニーニョ・セレーゾ

【中期】スタイル構築や戦術的柔軟性の確立

エリク↑この部分は「選手を使い切る、納得させ役割を全うさせる」マネジメント、柔軟にやり繰りする能力は凡庸。有する価値観、現代サッカーに求められる基準はしっかりしたモノを持っていてブレもない「常識人」適応度の高い選手を用意し与えるが吉

――まあエリクの評価は諸々、3年目の2017シーズンじゃないっスかね。この2シーズンはホント「前任者たちが、あるいはクラブそのものが先送りにしてきた仕事」がメインタスクになってた感すらあるので。エリクは辛抱強くやってくれたんじゃないかと、私は思いますが

aoi_mari.png蒼井真理

――エリク横浜2年目最終盤、イブの天皇杯準々決勝 吹田戦の前半(と準決勝 鹿島戦の前半)に見せた「自陣からのビルドアップとシンプルなコンビネーション」驚きであったポゼッションの向上についての考察(ほぼ想像と妄想)を連投する

■そもそも出来ていたのか?

出来ていませんでした。

今季リーグ戦では「ポゼッション率が高い&パス本数が多い試合ほど勝てない」というデータも残っている。リーグ終盤と天皇杯4回戦の新潟戦は「前半、自陣ビルドが引っ掛かり相手のプレスにバッタバタ」が見慣れた光景

■やろうとしていたのか?

エリク1年目から就任直後のトレーニングからやってました。本当です。吹田戦前半のベースとなった「シンプルな自陣ビルドからのトライアングル+1」コンビネーションなどは昨季4月上旬のアウェイ柏戦でも形として見られる




■なんで出来てなかったのか?

レギュラGK、DFラインをはじめ「ワンタッチ、ツータッチで繋ぐ」技術と適性や経験値の低い選手が多かった。中盤も俊輔や中町ら中心選手が志向にフィットせず。エリクも中庸の人なので、無理にやらせるより新加入したアデにゴリゴリ運ばせる事で、代用した

2年目の今季は、アデがいなくなり再び組織的にビルドの質を上げる必要性が高まったが「飯倉⇒哲也、ファビオ⇒勇蔵」のレギュラ交代で、自陣からの繋ぎは絶望的に。リクも妥協し「両翼頼みの糞サッカー」に落ち着く。シーズン終盤、育ってきた若手を活用し来季を見据え再着手エ

「俺はどっちかというとタイプ的にはリケルメみたいな感じで、遅攻にしてしまうところがどうしてもある」中村俊輔 2013年

――あとはぶっちゃけ俊輔が、いるといないでマリノスのサッカーは良くも悪くも「別物」になってしまう(特にエリク横浜においては) 離脱と再合流を繰り返し、エリクも俊輔を中心に据えるのかパーツとして割り切るのか見切りつけるのか…中庸の人なのでグッダグダに

■吹田戦や鹿島戦は、何が違ったか?

・タッチ数が少ない。GK、DFラインからワンタッチ(ダイレクト)、ツータッチでのパス回しで相手をいなし、こちらのボール回しに対し相手がポジションを修正し自陣ブロックを整え迎撃体制を整える前に崩しに掛かる

・相手守備ブロックの側ガワでなく、内側・間あいだの隙間にパスをビビらず入れて行く。自陣でも。可能なら半身で受けてターン(前を向く)無理なら、シンプルにダイレで戻してやり直し。テンポよくボールが動く

・マリノスにありがちな「ポゼッションのためのポゼッション」マイボールを失わない事が最優先でなく「チャンスに結び付ける」「よりシンプルに時間をかけず相手ペナ付近まで運ぶ」「相手3ラインの背後を取っていく」「前へ縦へ裏へ」の意識、目的やプレイ優先順位が徹底されていた

・無駄な横パスやタメ、持ち返し切り替えしコネコネを可能な限り排除する。そのため全体の距離感を保ち、周囲はボールホルダが「ボールを持つ前に」パスコース、選択肢を作るポジショニングとボディシェイプ(身体の向き)を心掛ける

・特に敵陣、より圧力の高いエリアでは「ペナ角のやや内側」あたりを起点に、エリク就任1年目前半から取組んでいた「トライアングル+1」そこからのワンタッチ、ツータッチのポストやフリックなど「トレーニングから準備されたコンビネーション」を発動

・キーワードをまとめると「タッチ数の少なさ」「ボール保持そのものが目的ではない」「縦への意識」「背後を取る意識」「適切な距離感」「シンプルなコンビネーション」――目的と手法を明確に共有できた、という事

■何故できるようになった?

●互いのコンディション、試合の入り方

・吹田戦の前半は試合の入り方が良く、相手はあまりよくなかった。エリクの試合後コメント通り、強度の高い入り方ができて皆の頭と身体がよく動き、ポジティブに6週間のトレーニングで蓄積してきたものをトライできた

・端的に言えば吹田の前線からの圧力が「強すぎず弱すぎず」適当なレベルであった。後半はマリノスが前半ハイペースで飛ばした疲労と、リードしやや受けに回り吹田が前に圧力を強めたために、自陣での繋ぎが引っ掛かる(4回戦の新潟戦のように)シーンが増え、押し込まれた

・逆に4回戦の新潟戦は、後半は新潟が前半にハイプレスを続けた新潟が疲弊し守備の限定が低下し、マリノスのビルド&ポゼッションは向上している

・つまり「互いのコンディションや疲労度次第」の面は大きく「新潟戦の前半」と「吹田戦の前半」を比べると「急に出来るようになった」ように見えるが、新潟戦の前半と吹田戦の後半は結構同質であるし、その逆も然りである

・天皇杯準々決勝、準決勝の今季ラスト2試合で「突然すごく出来るようになった」ように見えるが「エリクが2シーズンかけて地味に積み上げたもの」も背景にあるし、その一方で「彼我の状態やメンバ構成により表現できるパフォーマンスは変わる」つまり完成度はまだまだであるのも事実だ

●離脱者続出で合宿からメンバ固定

・起用の選択肢は限られたが、結果的に「エリクが志向するスタイル(少ないタッチでシンプルに前に運ぶ)への資質と適応力の高い」25歳以下の選手がピッチに多く配され、ベテランの中澤や哲也もスキルは不十分ながらスタイルに適応しようとする姿勢は高かった

・トップ下に入った前田直輝が富樫敬真と「縦関係の2トップ」的に、よく動いてペナルティボックス近辺における選択肢の拡充に大きく貢献した。吹田戦と鹿島戦の前半、良コンビネーション崩しの多くの局面に、前田直輝は直接的に関与している

・前田直輝本人は「相変わらずトップ下では迷子になる時間が多い」と反省の弁も聞かれるが、前線でシンプルなコンビネーションが発動する良い時間帯は、前田直輝が抜群のタイミングで顔出しをしており、距離感と密度と選択肢を向上させている

・負傷の伊藤翔に代わりCFに入った富樫敬真も前線のターゲット役として質の高い仕事をこなし、ボランチの天野純と喜田(鹿島戦は中町)縦関係の2トップ富樫敬真と前田直輝、この4人が「自陣からの質の高いタッチ数少ないビルド&ポゼッション」の軸となった

・自陣からのビルドアップの軸は喜田と天野純のボランチ2人だが、富樫敬真と前田直輝の2人の貢献、スタイル適応も素晴らしかった事は改めて指摘しておきたい(来季は同ポジに新戦力補強もあるだろうが、2人とも頑張ってほしい)

・何処まで「中断期間の練習からメンバが限られ」「エリクの志向するスタイルに適応力の高いメンバが多かった」が理由かは想像の範疇を出ないが、特に吹田戦の前半は「これはトレーニング通りだろうな」と思わせる、決め打ちコンビネーションが多く見られた(今季ここまで凄く少なかった事)

●勇気と自信、開き直り

・自陣から繋ぐ、隙間にパスを入れる、相手に囲まれながらパスを呼び込む事に「おっかなびっくり感」が無かった。特に喜田や天野純は驚く程に自信を持ち飄々と取り組んでいた。理由と背景は様々あろうが、特に吹田戦はメンタル的な準備の良好さも要素として大きかった

・このスタイルに挑戦する姿勢、できるんだという自負、自分たちが中心となって成立させるという責任感…

■今後(来季)の可能性

・まだ「相手次第」な部分は大きく手応えも部分的ではあるが、エリク横浜が本来志向してきたスタイル(手法、選択肢)であり、積み上げ要素もある。今後中軸を担うであろう選手たちの適性と取組む姿勢も高く、期待値は高い。あとは期待の新戦力が、如何にフィットするか

aoi_mari.png蒼井真理

◆鹿島2016シーズン獲得賞金

1stステージ優勝
・5000万
年間勝点3位
・2000万
CS準決勝 勝利
・1500万
CS優勝
・1億
CWC準優勝
・4億7000万
天皇杯優勝
・1億円

7億5500万円

◆横浜2016シーズン獲得賞金

ルヴァン杯ベスト4
・2000万
天皇杯ベスト4
・2000万

計4000万円

来季2017シーズンはリーグ優勝クラブと5位以下で、18億(獲得賞金+強化配分金)の格差が生じる(※2位8億2000万、3位4億1000万、4位1億8000万)

次オフは今季以上に「刈る側、刈られる側」格差が広がり、翌2018-19シーズンには「より大きく決定的に」なるだろう

なんせ「18億円」は近年のマリノス「年間チーム人件費」に等しい(昨季トップ浦和でも21億円) マリノスが何かの間違いで来季リーグ優勝できたら、全選手の年俸を倍、あるいはもう1チーム作れる収入になる。それが5位以下ならゼロだ

今季J1クラブで言えば「18億円」は甲府、湘南、福岡あたりならクラブの年間予算(チーム人件費でなく、全収入≒全支出)に等しい、あるいは上回る金額

来季からの2、3シーズンで「国内での刈る側、刈られる側」の格差と立ち位置は決定的になる。資金力を得た2〜3クラブが4位以内に絡めない中位以下のクラブから「結果を出したストライカ、芽を出した有望な若手」を買っていく。買われていく側のプロテクトは極めて困難

「格差拡大」は「ビッグクラブを作りたい」「コンテンツとしての価値、ライト層への訴求力を高めたい」Jリーグおよび電通やパフォームの企図する所。現在の「開幕前にどこが優勝するか分からない混戦Jリーグ」は我々には楽しいが、コンテンツを販売する側には都合が宜しくない

2014シーズンC大阪は、岡野社長の主導でフォルランをリーグ史上最高年俸6億(全年俸の約50%)で獲得も、チーム成績振るわず動員も目論見程に伸びずクラブはJ2降格、社長は退陣。リーグ全体にコンテンツ価値を高める大きな話題を提供してくれたが「投機は怖えな」の印象も強く残した

「格差拡大」は「C大阪のフォルラン獲得」のようなリーグ全体のコンテンツ価値を高めるための「投資」をより低いリスクで躊躇なくトライしてもらうため、リーグに2つ3つの「ビッグクラブ」をつくるための施策。今のJリーグに、年間210億円をパフォーム(DAZN)が払う価値はない

来季からの2、3シーズンで「国内での刈る側、刈られる側」の格差と立ち位置が決定的になる。強化配分金の3シーズンに跨る入金もあり、1度リーグ優勝すれば余裕をもって中位以下から刈りにいける(と同時に来季以降に備え有望選手は高額年俸・複数年でプロテクトできる)

「刈る側、刈られる側」の格差が広がる⇒刈る側は補強されチーム力は高まり、保有選手をプロテクトする・刈られる側(中位以下)は強奪されチーム力は下がり、保有選手も決め打ちでしかプロテクトできない(※逆に決め打ちプロテクトしても刈られる⇒その違約金を糧とするしかない)

2、3シーズンで「国内での刈る側、刈られる側」の格差が決定的になった次の段階として「刈る側の立場を確固としたビッグクラブ」は、チーム予算・人件費のベースを拡張し、いよいよ「国外ビッグネーム」の獲得に挑戦していく。動員も増やす⇒アジアでの競争力も高める⇒新規スポンサも獲得する⇒

今までは中国の金満クラブが爆買いしていくのを指を咥えて見てるだけだった「欧州の1.5線級のビッグネーム」を獲りに行く――それが「次の2、3シーズン」4〜6シーズン後の、リーグと電通、パフォームが描くヴィジョンであろう。そうなって初めて年間210億の投資に見合ったコンテンツになる…

――来季からの2、3シーズンで「国内での刈る側、刈られる側」の格差と立ち位置が決定的になり「ビッグクラブになる資格」の有無が問われる。だから昨季〜今季のオフから神戸や鳥栖あたり、特に吹田は「先行投資」に必死であり、既に「刈る側、刈られる側」の構図は(中位クラブ間でも)できつつある

鹿島(鈴木満)が今季、石井監督でなく造反的な態度を取った金崎夢生を守ろうとした事も(鹿島の規律価値観的にはあり得ない)この「格差拡大」のリーグ潮流の中で生き残るために必死だったからでは――。鹿島も優秀なブラジル人FW、アタッカを獲得できなくなって久しい⇒

⇒金崎は鹿島にとって「来季からの格差拡大リーグ潮流を生き残る」「(土居や鈴木優磨を)刈られる側には回らない」「そのためにCSを獲り、再び王者のプライドと来季の原資を得る」ため不可欠な、外国籍FW枠に等しい存在であった。だから曲げて守った。CS獲った。大きな博打に勝った

こんなん結果論やで! CSで勝って金崎に「石井さんの元でチーム一丸となっていた」と言わせたから全部結果オーライなっただけ、本当は絶対にダメ。鈴木満は曲げた、石井を切り捨てても構わないという非情な策を採った。それしか無い博打に勝った。なんなんスかねこの鹿島の勝負強さは…

――また話が脱線した。俺は本当に鹿島の話が好きだな




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