【俊輔が入っても決して「俊輔のチーム」にはならず、喜田は自立したプレイを見せ、そして俊輔も俊輔の責任を果たした by 蒼井真理】 about [2016-J1-2st-3] 横浜 3 v 2 神戸

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aoi_mari.png蒼井真理

小雨が降ったり止んだりな、平日夕刻の三ツ沢にキックオフ30分前到着。2トップ3戦目、2ndステージ第3節 ホーム神戸戦

フィールドプレイヤがアップ中。平日19:00キックオフだけどホーム自由席はほぼ埋まってます。みんな好きねえ

ホーム三ツ沢 神戸戦のスタメン

FW カイケ、富樫敬真
MF 学、マルティノス
MF 中町、喜田
DF 金井、ファビオ、中澤、パンゾー
GK 哲也

SUB:飯倉、勇蔵、兵藤、俊輔、遠藤渓太、仲川輝人、伊藤翔

2nd開幕から3戦同スタメン。ベンチは新井⇒渓太。俊輔もサブ

「システム変更が2連勝の理由かは分からない。課題の “縦方向へのプレイを増やす” ための1つの方法だ。福岡戦の特に前半は、ゲームをコントロールできず良いポゼッションができなかった。でだがそれは試合や相手によって変わるもの。次のゲームでは良いポゼッションを取り戻したい」エリク監督

「ゲームを支配するには横方向にボールを動かすだけでなく、縦にプレイする必要がある。それによって我々の強み、学やマルティノスの推進力を出していける。ポゼッション率は以前より落ちるかもしれないが、よりサイドで前に行けるようになっている」エリク監督

三ツ沢 神戸戦の注目ポイント

・2トップ採用3戦目の手応え
・カイケと敬真の関係性、パス交換
・2人の前線守備、限定の効果
・2トップとサイドの絡み、関係性
・ベンチのカードの使い方
・前節と↑同じ。積み上げ進捗が肝要
・勝利と積み上げ進捗、どっちも必要

「これ以上ないスタートが切れた。2トップに変更した事で、サイドの選手がタッチ際に張るだけではなく中に入る動きが増えた。そこでのコンビネーションが生まれやすくなっている。カイケは左サイドに流れるプレイが増えたと思うし、それによって学がプレイしやすい状況が生まれている」中町公祐

「2トップでマイボールの時間は短くなっているかもしれない。でも自分やマルがボールを受けた時に前に2枚いるので攻撃に厚みが生まれる。ゴールに直結する動きが増えた事をポジティブに捉えたい。2連勝も内容は乏しいが、これから内容も向上いていくかも。その可能性を信じてやっていきたい」齋藤学

「ポゼッションに関しては一番時間を作れるシュンさんと匠がいないので、難しい部分はある。チャレンジはいいけど、プレイ原則にないプレイはダメ。3連勝すると選手もスタッフもクラブもその気になる。その気になりたい」小林祐三

「2トップになった事で、ゴールに向かう時に人数をかけられている感覚がある。2トップの距離感と関係性がすごく大事。ただ2トップになったから 3-0が2試合続いたかどうかは分からない。だからこそ次の神戸戦は大事なゲームになるし、ここで勝てれば新しい道が見えてくる」富樫敬真

――とりあえずピッチにシゲさんの姿を確認してホッと一安心w たぶん異人さんの監督とは相性が良くないんだよシゲさんは

神戸と、3ー0勝利した湘南・福岡の明らかな違いは「前線のクオリティ、リアリズム」…さて、スピードと決定力あるレアンドロとPJの2トップを相手に、福岡戦で試みたような「前線からのプレス、3ライン連動したプッシュアップ」を継続できるか? なかなかにリスキー

神戸のスタメン。キャプテン渡邉千真はすっかりサイドの人。ニウトンは中3日で加入2戦目、橋本和は移籍初戦、岩波拓也は復帰初戦。2ndステージに向け意欲的な補強「まだ諸々フィットしてないタイミングで対戦できて良かった」と言える結果を

引いてボックス幅を閉じて速攻狙いも手段だが、エリクは「次はポゼッションを改善したい」と。さてパンゾーの言う「プレイ原則」つまり最低限のリスク管理やゲームプラン、「閉じる・プレス」の優先順位はどんなものか――立ち上がり、相手の動向と力関係を見て探り探りになるかとは思うが…

かなり芝が荒れてますね。ピッチコンディションは少し水含みだし、よろしくない様子。尚更、ポゼッションに拘る必要はないような…

神戸は4バック2人変更、1人が復帰初戦で1人は移籍初戦。シンプルに、CBとSBの隙間とウラ狙って良いと思います

福岡戦は2点以上のリードで、なんかガス抜き調整感ある、戦術的な意味や前進のない交代だったから、今日も展開次第ではあるけれど、仲川輝人や遠藤渓太にも出場機会と結果が出ればいいなあ

雨の三ツ沢と言えば、仲川テルでしょ!

アウェイ神戸ゴール裏と、選手紹介。渡邉千真にはお義理なブーイング。平日開催の割には、神戸サポそこそこいますね。半分くらいは関東在住サポなのかしら?

マッチデイプログラムの表紙と選手コラムはマルティノスでした

余計な雑音を吹き飛ばし、新システムの確かな手応え、進捗と共に2ndステージ開幕3連勝へ!

ホーム三ツ沢 神戸戦、間もなくキックオフ!

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キャプテンマークは中澤佑二

相手ゴール付近のFK、金井貢史は居残りでなくエリア近辺をフラフラ。狙ってます

最初の決定機は4分に神戸、速い攻めから右サイドの小林成豪

学が右、マルティノスが左に。今日も前からプレスに行く

PJ、レアンドロと立て続けに神戸に決定機

前半11分までで決定機0:4。まあ立ち上がりはこんなもんだよ大丈夫!

プレスの表キーマンは富樫敬真と喜田。裏キーマンはカイケか

カイケが左サイド、学と富樫敬真の2トップにして混乱を誘う

前半18分、CKから先制を許す

ファビオがまだ少し不安定

なるほど前線4枚は意図的に、流れの中で流動的か

学が少しゲームメイクに寄りすぎている感。…そう、もっとゴールに近いところでゴールに直結する動きを

前半42分経過、実は流れの中からまだシュート打ってません

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前半終了、横浜0ー1神戸。シュート2:9(枠内1:2、エリア内0:6)決定機0:5。CK&FK4:1。流れの中からシュートゼロ、決定機0:5で0ー1は、そこそこ幸運。ゲーム支配はほぼイーブン、神戸も20〜40分はシュート無し。メリハリとクオリティ。神戸もゴールはCKからだけど

少し評価が難しい。問題は前半よりも、後半に如何に問題をクリアに修正していけるか。前線4枚が流動的なのは良いが、カイケとマルティノスは基本「気紛れ、即興、思い付き」なので、学と富樫敬真はある程度の型、軸となる動きを持たないと、バラバラ。ホント運頼み。だから流れの中からシュートゼロ

前線4枚がそんな感じなので、齋藤学というリソースは少しでも多くの時間と展開より前で使いたい。でも今日はゲームメイクに意欲的。プレイゾーンが低い。中町と喜田2人の仕事、クオリティが物足りないのも確か。ボランチ2人(とSB)でラスト1/3まで運ぶ。学はそこから先で仕事する。後半の課題

――後半スタートから俊さん入れるのかな。まあ今日この試合だけを考えれば、それも正解かもしれないけどね…。喜田や中町が足りない、それを埋めるような起用やプレイは停滞しか生まないよ。喜田は、とにかく止めない事、頼らない、責任を持ってトライを続ける事

学はゴールに直結するプレイを。そのためのプレイゾーンを。マリノスを勝たせろ

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ハーフタイムに富樫敬真⇒俊輔

さて「ほぼほぼ2トップ」か、学がFWに近い位置になるか…

前線からのプレスにも行けない、前線中央がスカスカになる。禁断のカイケ+俊輔セット。学さんの単騎突破、セットプレイに望みを掛けるしか…

あとはマチさんが、より前目で意外性あるプレイを出すか

後半10分、流れの中からシュート無いままに自陣右サイドからスコーンと抜かれ呆気なくPJに決められ失点。0ー2。これは厳しい

後半12分、学のクロスからカイケのスタンディングヘッドで 1ー2。これでファーストトップらしい動きを増やしてくれれば…

俊さんのヘッドは壮絶空振り

逆に考えるんだ! 「流れの中からシュート1本で1点取れてる」と

やっぱこの2トップ、マチさんが前線の厚みを出すしかない。そして今は、それで厚みと決定機を作れている

こんな展開にならないとやんないのは、俺は本当に不満だよマチさん

喜田の責任感、素晴らしい

喜田いいなあ

なんでそこて開いて待つよ、俊さん。それで何か起こるか?

たりない中の厚みを、マチさんと金井で補うしか

すげーよ中澤さん。魂だな

後半32分、金井貢史⇒遠藤渓太

この展開て金井を下げるか、エリクよ

俊輔、魂のランニングとクロスからPK! よく走ったよぉおおお! マルもよく競ったね♥

俊輔、ボールを放さず給水w

後半39分、完全にGKを先に動かして俊輔のPK成功ぉおおおお! と思ったらやり直し。誰か中に入った?

決めろ決めてくれええ

後半40分、やり直しも問題なく決めて同点! さあ逆転まで!

後半41分、カイケ⇒伊藤翔さん

神戸はPJ⇒北本久仁衛。勝点1を取りにきた

これは壊れるわあ。学ですよ、そして最後マルティノスですよ

壊れるわ

0ー2からの逆転、カイケの同点ヘッドに俊輔のランニングからのPK、やり直しPK成功、後半は消えてた学の打開アシスト、マルティノスの決勝ゴール。これは痺れる3連勝ですわ…


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試合終了、横浜3ー2神戸。トータル決定機6:5。前半の流れの中からシュート無し、後半10分に追加点許す厳し過ぎる展開から、意地の反発。カイケ、俊輔、学からマルティノス。出来過ぎだな! これは理屈抜きに痺れる、壊れる逆転3連勝!

ヒーロインタビュは、カイケとマルティノス。インタビュアは波戸さん

――広島戦への意気込みを

「また勝つだけだ」カイケ

私的マンオブザマッチは、この逆転はロジックじゃないしホント全員が0ー2から強い気持ち見せてくれた試合だった訳だけど、個人的には中澤佑二。あの0ー2からの、ハーフウェイ超えて浮き球跳ね返しに行く、縦に潰しに行く姿勢に泣きそうになった。勝利への執念、強い気持ちを全身で示してくれた

流れの中からシュートゼロのまま後半10分 0ー2になって、そこから「誰か頼み」でなくチーム全員が強い気持ちで「それぞれの責任」を果たし、逆転まで持っていった事に価値がある。俊輔が入っても決して「俊輔のチーム」にはならず、喜田は自立したプレイを見せ、そして俊輔も俊輔の責任を果たした

単なる逆転勝利や、勝点3以上の価値がある勝利。マリノスは変われる、強くなれる。もっと上を目指せる。みんなが「その気になれる」逆転勝利だった

課題はホント山盛りだけどね! 勝って反省するのが一番だから

勝利の美酒をより旨くさせるために「藤井ざまあ!」とマリノスサポータの皆さんに快哉を叫んでいただくために、藤井さんはネガティブで不安を煽る記事を書いている

――だから敢えて言おう「藤井ざまあ!」

――メシ食って少し落ち着いて監督と選手コメント待ちつつ、ホーム三ツ沢神戸戦 3ー2大逆転、3連勝を振り返る

手元スタッツ。シュート10:12(枠内6:3、エリア内8:7)決定機7:6。CK&FK8:3。マリノスは後半12分のカイケ追撃ヘッドまで、流れの中からシュートゼロ。後半、0ー2から7本。勢いで逆転まで。神戸は前半シュート9本、決定機5も、後半シュート3本。決定機PJの得点のみ

1失点目。ニウトンのマーカは誰だったのだろう

2失点目。これはエウトンのスルーパスとPJの動き出し、スピード、GKとの1対1で股間抜く冷静さを誉めるべきか

カイケの追撃ヘッド。学のクロスにスタンディングヘッド。中1枚でよく決めたなあ。神戸のマークがズレた。ゴール後のドツき警告はやむなしw

俊輔の同点PK。やり直しのプレッシャ、GKキムスンギュの読みも当たっていた中で、よくギリギリのコースに決めた!

マルティノスの逆転決勝ゴール。学のエリア内のドリブル打開が素晴らしい。ニアに伊藤翔さんがいる意味も大

逆転ゴール、伊藤翔さんは触ってなくてDFのリバウンドをGKが弾いてマルティノス? さっきの手元スタッツからシュート本数、枠内とエリア内シュートをマイナス1かな。でもニアに詰めてる選手がいる意味はホント大きいよ、伊藤翔さん

なるほど、PKやり直しになったエリア侵入はマチさんだったのか!

「中町さんがフライングしたらしいw 家本さんが狙っていたかのように、指を差して笑っていた。想定内です。2本目は読まれてもいいから、自分の間合いで蹴った。あの距離なら決めないといけない」中村俊輔

マチさんがまた無駄に存在感を出してしまったか

正直、0ー2からの逆転勝利は「全員の責任感、勝利への執着、執念」精神論な部分と幸運が大きく、アレをスタートからやれって言われても無理だろう。0ー2から、すぐカイケのヘッドで1点差に詰め寄ったのが呼び水。しかし後半の神戸は、何故あそこまで受けに回ったか。ネルシーニョの会見が楽しみ

「アレをスタートからは無理」とは言え、中町公祐のラスト1/3侵入、エリア侵入は、特に俊輔がピッチに立った時には、あそこまででなくとも頻度上げてくんないと、諸々成り立たない。今日みたいなスクランブル、形振り構わぬ特攻モードでないと俊輔とカイケの前線併用が難しいという自説は変わらない

「3点目のシーンは、その前に自分が触れそうだったけど、球が速かったから抜けちゃった。結果的に勝てたから良かったけど、できれば触りたかったねw」伊藤翔

伊藤翔さん、相変わらずのコメント力! 球が速かったから抜けちゃった…か。なごむわあ


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後半0-2から大逆転! 2ndステージ3連勝! 3試合連続3ゴール! 圧倒的なカタルシスを得たホーム三ツ沢 神戸戦を、少し醒めた目線で振り返る。これといった着地点のない連投

「試合の立ち上がりが良くなかった。(中3日の)疲労もあったと思うが、特に守備への切り替え・戻りが遅かった。中盤で数的優位が作れず、ビルドアップも上手くいかなかった。しかし後半、俊輔が入って全く違う内容に変えられた。フィジカル的な強さも発揮し、逆転という結果に繋げられた」エリク監督

Q.中村が不在で上手くいかないのはチームの課題では?

「俊輔は足首痛で、今は少しずつ低下してしまったフィジカルを戻している段階。今日の彼は決定的な働きをして、特にビルドアップでチームに自信とクオリティを与えてくれた。今後、もっとフィジカルを向上させていって欲しい」エリク監督

――エリクは質疑応答で、質問に直接答えずはぐらかす事がしばしばあるねw でもまあ普通です。チームと自身の不利益になる可能性ある事を監督は喋りません。樋口さんはユルめだったから「解釈との答え合わせ」が容易だったけど

「前半は全体的に良い内容だったと思う。相手のビルドアップへの対応も良く、先制して追加点のチャンスもあった。ハーフタイムの指示は守備の確認だけだった。しかし後半、ナカムラが入ってマリノスの攻撃に変化が生まれた。中盤に三原を入れたが、対応までに時間が掛かった」ネルシーニョ神戸監督

「(後半19分に三原を投入し)対応できつつあり、これから(1点リードをクローズする)という時間帯、あのPKはミスジャッジだと思うが判定は覆らない。だが敗因はそれだけでなく、我々のカウンタも単発に終わり、やり切れない中で逆にカウンタを受けるなど攻守が分断された」ネルシーニョ神戸監督

Q.3失点全て中村が絡んだが、止める手段はなかったのか

「三原を入れて3ボランチにしたが、対応まで時間が掛かってしまった。ナカムラは自由に動きながらボールを受けて攻撃を組み立てるので、捕まえ切れずルーズにしてしまった。結果マリノスの動きも活発になったと思う」ネルシーニョ神戸監督

――エリクもネルシーニョも「前半は神戸の試合、後半は俊輔の投入でマリノスのビルドアップ、チャンスメイクがガラッと変わった」と

「前半の入りが悪い」2トップにして3試合連続。システム変更し、攻守のアプローチを変化させているので熟成・連携不足は仕方ない部分もあるが「それにしても」な部分も。パンゾーが試合前に指摘していた「プレイ原則」と呼ばれる、最低限のリスク管理とかチームの約束事。ちょっと雑過ぎる

守備では「プレスの連動性」と「ハマらなかった時の帰陣」 福岡戦はもう少し3ラインの連動性(やろうとする意欲)は見えたが、神戸戦は「敬真だけ頑張ってる」シーンが目立ち、カイケや2列目が連動し相手CBやGKまでプレッシャ掛けて蹴らせた後、戻る動きが鈍かった。前残り。結果の間延び――

アカンやろコレ。「プレスに行くなら皆で足並み揃え、距離感保って」やんないとFWが疲弊するだけだし、3ラインが間延びしたら相手のビルドアップが楽になるだけ。セカンド回収率も下がる。しかも、後ろが押し上げ切れてないのにGKまでプレッシャ掛けて蹴らせ、疲れ戻れないと間延びする一方…

「(中3日の)疲労もあったと思うが、特に守備への切り替え・戻りが遅かった」全くエリクの言う通りだけど「プレイ原則」はどうなってんのと。勢いだけか早野スクランブルか。最も大事なのは連動性と距離感だし「戻れないなら行くな」…神風プレスは、最もエリクが嫌うものと思っていたが――

「2トップ変更だけでなく攻守アプローチを変える」

かなり意図的に、1stステージの停滞感とドン詰まり感を解消するために「これまでの戦術的縛り、枷を緩くして」「縦に行ったりきたりオープンな展開」を、リスク込みでワザと増やしてる感も、なくはないが…… どこまでエリクの狙いか?

6/12 ジェフ千葉観戦の後、ホーム川崎戦を振り返っての連投

以下、↑からいくつかtweetを引用する

『今は “ブロックを作る事がゴール” になってしまって、前に行く守備を意識的にできてない』中澤佑二

これはエリクの意識付け、言葉のセレクトの問題もあるか…。「バイタル空けない、内は締める」を強く意識させると日本人――特にマリノスの選手は半ば伝統的に、自己責任のリスクは負わない

繰り返し述べてきたが、樋口さんもエリクも「体現しようとする事象」つまり能動的な守備スタイル根本は変わらない。でも樋口さんは選手たちの「積極的に個人でリスクを取らない、責任を負わない」マイナスの資質を理解していたから、「失った瞬間、とりあえず全員一歩前へ」と意識付けした

監督のイメージと言葉、受け取る選手、実際ピッチでプレイする選手の皮膚感覚「勇気とビビり具合」にはズレがある。「正しい言葉が、正しい結果に結び付かない事がある」――これも樋口さん時代に指摘した。「行けるとこは行こう、でもリスクも考えよう」←甲府戦で言って、誰も前から行かない事も

エリクの持つ「欧州基準」とJ1の違い――レベル差。確かに「欧州基準」なら「バイタル空けない、内は締める」は絶対。一瞬の隙、スペースが失点に直結する。でも少し悲しい話だけれど、J1では必ずしもそうではない。樋口さん時代、ミシャ系に高い勝率を示したのは「完成度」より「勇気」

エリクの皮膚感覚、常識にある「欧州基準」なら、そんな「蛮勇とも言える無謀なプレス」は去なされ剥がされ、バイタルで浮いたシャドウにパスを繋がれ目も当てられないほど蹂躙されるだろう。でもJ1では、樋口さんの「意識付け」が現実問題、ゲーム支配に実効性が高くマリノスの選手たちに合っていた

ここら辺の「監督と選手の」そして「欧州基準とJ1レベルの」すり合わせつーか、現実的な実効性というか…。守備の「ここは絶対」の部分を、選手たちとエリクで話し合う必要があるのではないか、と思う。本来「もっと前から」なんて中澤さんが言う事じゃないよ? ブーメランになりかねない言葉だから

――引用おわり

川崎戦後に指摘した『バイタル空けるな内を締めろ』は理屈として正しいけど、それじゃマリノスの選手は引き籠って試合が動かない。守備における「ここは絶対」を、欧州基準でなくマリノス基準に(ユルく)しないとダメなんじゃねーの? ←そのトライをエリクは今やってるのかな、と

でもね、その

「ビビッて受け身で自陣引き籠り、相手のミス待ち」か
「FWが相手GKまでプレッシャ掛けて、疲れて戻らない」か

極端なんだ、行く行かないの差が!

吉田戦車のヤクルト(伝染るんです。)思わせる極端さ

攻撃では、膠着・手詰まり感あった前線に「流動性と厚み」を出すために2トップと両SHの4選手に「自由なポジションチェンジ」を許し、神戸戦は過去2戦にも増して(守備、プレスで追った後の流れもあり→無理にオリジナルポジションに戻らない)SHがトップに入ったり、その逆も見られた

しかし一方で「前線は流動的だけど、富樫敬真は多くの時間ファーストトップとして出来るだけ高い位置で相手CBと駆け引きする」要素が減り、あまりにフリーダム。前線の「的」や基準点が喪失し、シンプルなウラへのボールが減り「空席になったトップ下」活用がやり難くなった印象⇒

⇒神戸戦の前半、流れの中からシュートゼロ。一方で「サイドでFWとSHが流動的に」「クロスからのチャンス、エリア内に2枚」惜しいシーンは、学とカイケ、マルティノスのクロスから3つ、20分までに。「神戸戦のゲームプラン」はコレだったのか…?

まだまだ「試行錯誤」なのは分かるけどね

「監督は2トップをやりたいようなので…。ウラを狙うのはいいけど全体が間延びして、1人ひとりの距離が遠くなっていた。前半の10分くらいまではやられてたけど、その後はスペースの見つけ合いのような感じ。(後半)自分が入ってからはあまり下がらず、前の方でプレイしようと思っていた」中村俊輔

「今日は勝った、ここが良かったから勝ったというのではダメ。まだマリノスの哲学みたいなものがある訳ではないので。自分がいる間に作っていきたいと思いますが」中村俊輔

俊輔のコメント、後半部分はよく理解できる。2ndステージ開幕から2トップに変更し3連勝、3戦とも3ゴールで流れの中からも取れているが、それらが「2トップに変更した実効性と積み上げ」によるモノかと言えばそうではない。この3戦、少しでも継続性と修正があれば良いが、ソレはまだ見えない

「2トップに変更」し「攻守のアプローチも変化」⇒プレスの積極性を促しリスク許容、安定したポゼッションよりも単純な縦への速さと前線の厚み… 「トレーニングからの継続性ある積み上げ」より「目先の意識変化(主体性、能動性を引き出す)」であり、現段階では「カンフル剤が効いてる」レベル

相手に合わせ攻守のゲームプランは毎試合少しずつ変化し、まだ軸や型「チームのベーシック」俊輔の言うマリノス(エリク横浜)の哲学、スタイルのようなモノは霞か雲のように掴みどころが無い

1stステージ終盤の停滞感、ドン詰まり感を打開するため不可避な変化ではあったが、まだ今はその段階

それでも個人的には「2トップ変更と攻守のアプローチ変化」を、3連勝・3戦連続3得点という結果だけに因らず、かなりポジティブに捉えている。「2トップ採用」が唯一の正解とも言わないが(カイケとの契約を解除して、CFにイブラヒモビッチを獲得するとか)他にコレといった方策代案もなかろうと

2トップ変更そのものによる戦術的な積み上げや実効性より、現段階では「目先の意識変化(主体性、能動性を引き出す)カンフル剤」でしかないにしても、今はソレがチームに必要だった――と。そんくらい、1stステージ終盤の停滞感はアレなレベルだったので

2トップを採用し、俊輔不在の同スタメンで臨んだ3試合で好印象なのはチームと選手たちに自主独立の気風「脱・俊輔依存」の責任感や自主性が――特に齋藤学と喜田拓也に――見られる事

ハーフタイムの俊輔投入が奏功し、俊輔の貢献度高く逆転した神戸戦でも、それは強く感じられた

「脱・俊輔依存は、俊輔外しじゃない。俊輔とチームが対等になる事」

昨季の天皇杯4回戦、アウェイ神戸戦後の tweetを以下に引用する ↓

「俊輔いなくて困るなあ」じゃなくて「俊輔がいないからこそ」「俊輔がいたら、どうしても彼に頼って⇒結果、良くも悪くもエリクの志向するスタイルより “俊輔の趣向する” スタイルになっちゃう」けど、いないんだから「本来、エリクの志向するシンプルな縦に早いスタイルでやろうぜ」⇒できてた

凄く大雑把に言えば、神戸戦のマリノスのゲームプランはアウェイ鹿島戦の鹿島と同じ。でもサル真似じゃないよ。それって樋口さんの時代から、マリノスがスタンダードとして積み上げようとし続けてる方向性だもの。能動的な守備+セカンド回収率で、相手に何もさせない&ゲーム支配

その方向性の中で「異分子」「上手く機能すれば抜群の変化、アクセント、決定的役割」「下手に依存すると本来目指したスタイルを見失う」俊輔の存在。樋口さんもエリクも、この現役レジェンドの扱いは悩ましい問題。異分子なのは明らか。でも実効性の高さは疑いようがない

俊輔は樋口さん時代より「自分の趣向を制限する、我慢する」比率を明らかに高めている。誰の目にも明らかな実効性を結果で示したホーム浦和戦の後でも、だ。でも俊輔がピッチに立ち続け調子を上げ結果が出ると、周囲の依存とスタイルとの乖離は高まる。どうしてもそうなる。それがスターだから

だから、今日の神戸戦は本当に大事な試合だった。「俊輔がいなくても、否むしろ俊輔がいない方がエリク横浜のスタイルは体現できるんだ」それは俊輔への良い意味でのプレッシャ&自我抑制になるし、他の選手にとっては「自信⇒依存体質の低減」になる。…別に俊輔の存在を否定してる訳じゃないよ

俊輔は特別なの。ピッチに立てば、どうやっても中心になっちゃうの。でも、いつまでも俊輔に頼ってばかりじゃダメなの。だから「いれば頼っちゃう」から「いない時に良い内容で、結果も出さないと」ダメなの。のび太は泣きながらでもジャイアンに掴みかからないとドラえもんは安心して未来に帰れないの

(天皇杯)神戸戦は、そういう試合だったの。内容と結果の両方が必要で、前半35分までの内容は素晴らしかったの。でも結果がついて来なかったの。それじゃダメなの。だからこの敗戦は、エリク横浜にとって小さくない後退なの。脱・俊輔依存は、俊輔外しじゃないの、俊輔とチームが対等になる事なの

――引用おわり

あれもネルシーニョの神戸戦だったか。ホントあの敗戦でエリク横浜の前進は半年遅れた。悲しい敗戦だった。でも昨夜の勝利で、少しかもしれないけど扉は開いたし、光は見えたと思う。今はとてもポジティブだし、学や喜田の事を、とても頼もしく誇らしく思う

俊輔は別に「自分が輝くやり易い環境」だけを望んでいる訳でなく、度々口にするように「マリノスの哲学、スタイル」を自分が現役のうちに確立しようと尽力している。そしてそれはエリクも、学や喜田も同じ。ここまで、それを擦り合わせる作業がなかなか上手く進んでこなかった。誰が悪い訳でもなく

最も大きな原因は、攻めの型を逆算する前線の軸が固まらなかった。ラフィの負傷離脱、アデミウソンの獲得と貢献と別離、そして再びラフィの離脱。カイケと俊輔の相性の悪さ。即座に穴を埋めるパイプや資金の不足。誰が悪いという訳でもなく、クラブとしての蓄積不足であったり、不運の連鎖だったり

俊輔は「特別な存在」で、彼が望む「自分が現役でいるうちに(自分がいなくなった後にも残る)マリノスのスタイル、哲学の確立」は、ある意味実にアンビバレントな課題と言える。俊輔という選手を擁するチーム、クラブの業のような。でもそれに対する解答、その兆しを今季少しずつピッチに感じる

最たるものが齋藤学のプレイと、ピッチ外での発言だ

「俊さんが帰ってきても、良い競争ができるチームが強くなれるチーム」

コレを言える選手が過去マリノスにいたか。湘南戦のゴールに続き、神戸戦でもカイケの追撃弾と決勝ゴールをアシスト。結果を出し続けなければ、影響力も発言力も無い

喜田拓也。まだまだ全然足りない。神戸戦の前半も、もっと彼と中町が攻守にチームをリード、コントロールして落ち着かせれば良かった。しかし後半、俊輔がピッチに立っても「じゃあお願いします」とはならなかったし、俊輔も「できるだけ前で」プレイしようとした。これは本当に素晴らしい変化、進歩

2nd開幕3連勝で、年間勝点も5位まで浮上。1stステージ11位で終えて「降格危機!」ってヒステリックな意見もあったけど、ブ厚い中位グループ内の浮沈。5位の今でも勝点31は、1位川崎の47とは16差。13位仙台と8差です。4位から13位までが混戦中位グループ、それがJ1リーグ

1stステージは「川崎、鹿島、浦和」上位グループ3チームに1勝もできず、また現在下位グループ形成する「福岡、甲府、名鯱、新潟、湘南」にも新潟からしか勝点3を得てない。その意味では「福岡、湘南、神戸」3連勝は上位相手ではないが、取りこぼしが無いのは大きな前進。勝点の積み上げ

年間勝点で3位以内に食い込むのは、現状少し難しい。2ndステージ優勝できれば、結果として3位に入るかもしれない。「17試合の短期戦で最も勝点獲れば」な2ステージ制、3連勝スタートは「その気になれる」結果。内容的な積み上げは乏しく、上位3チームとの差は大きいが、今は夢を見られる

上位3チームとの対戦、鹿島戦が8月27日でまだ1ヵ月半先。そこまでにリーグ戦6試合とカップ戦を挟む。その中で、勝点を積み重ねながら、少しずつでも上位との差を詰める内容的な上積みができれば…。目の前の1戦1戦が大事、でも今は夢が見たい。俊輔と、学と喜田とリーグタイトルが獲りたい

積み上げ薄く一進一退「これまでと同じ繰り返し」なら、4位〜11位。優勝争いも降格もない、安定の中位ゾーン。それが醒めた客観的な現在地。でも学も喜田も、エリクも俊輔もチームの皆が誰一人として「現在地」に留まろうなんてこれっぽっちも思ってない。前を向いて進もう、扉は開きかけている

「“すごく大きな勝利だった” と、後に言えるようにしていかなきゃいけない。僕個人的には、決めなきゃいけないシュートが2本あった。カイケへのクロスを含め、最後の得点にも絡むことはできたけど、それで満足はしていない。自分が、決める選手にならなきゃいけない」齋藤学

今の齋藤学と喜田拓也は「マリノスの未来」そのものだ。2人にはその責任を背負う、逃げようとしない「ただマリノスを強くしたい」強い自負と責任感をプレイと発言から強く感じる。俺が言うような事でないけど、何があっても2人を信じ支え後押しして欲しい。2人はマリノスの未来そのものだから

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